ドナルド・トランプ前米大統領の旧友が率いる不動産投資大手ボルネード・リアルティー・トラストは、トランプ一族の経営会社との提携を打ち切る方策を探っている。内情に詳しい関係筋が明らかにした。両者の提携対象には、トランプ・オーガニゼーションにとって重要な2つの資産が含まれる。トランプ氏の会社が新型コロナウイルス禍による旅行・娯楽需要の落ち込みで打撃を受ける中、提携が打ち切られれば、事業規模の縮小を余儀なくされかねない。一方、トランプ・オーガニゼーションは向こう数年間に4億ドル(約420億円)余りの債務返済期限を迎える予定で、提携解消に伴う持ち分売却がその助けとなる可能性もある。ボルネードの幹部は足元、トランプ・オーガニゼーションと共同所有するマンハッタン中心部のオフィスビルとサンフランシスコ金融街の不動産について、トランプ・オーガニゼーション側の持ち分30%を買い取ることについて内部で議論している。関係筋が明らかにした。ボルネードは昨年、これらの物件の売却を試みたが、買い手がつかなかった。また、資金の借り換え計画も棚上げとなった。
トランプ一族企業に追い打ち、旧友も提携解消検討
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