外国にルーツを持つドイツ人は、中道右派に投票する傾向を強めており、アンゲラ・メルケル首相が属するキリスト教民主同盟(CDU)に新たな支持基盤を提供している。その背景には、ドイツで社会構造の多様化が進展し、人々が融合することで伝統的な政治的忠誠心が崩れていることがある。2019年時点で移民系住民が1300万人と世界で最も多い部類の国となったドイツにとって、これは重要な政治的意味合いを持つ。国連によれば、この移民の数は、米国に次ぐ規模だ。それはまた、数十年にわたる移民流入が欧州大陸の人口構成を変え、予想外の方向に政治を変革しつつあることを示す。メルケル氏のCDUとつながりを持つシンクタンク、コンラート・アデナウアー財団の新たな調査によると、ドイツに住む移民系の人々の過半数は、保守、自由市場、場合によっては極右政党さえ支持している。
ドイツの移民系住民、中道右派寄りに変化
メルケル氏のCDUにプラス 外国生まれのドイツ人は過半数が保守政党を支持
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