【北京】新型コロナウイルスが2019年終盤に中国・武漢市で初めて確認される2カ月前の時点で、同国中部で新型コロナのような症状を訴える患者およそ90人が入院していたことが、世界保健機関(WHO)の調査団の話で分かった。これまで認識されていたよりも早い段階で、新型ウイルスが流行していた可能性があり、調査団は一段の検査を実施するよう中国に要求している。  調査団によると、中国当局は過去2カ月に当該患者の約3分の2に対して抗体検査を実施した。その上で、ウイルス感染の形跡は発見されなかったと話しているという。