ドナルド・トランプ前米大統領の弾劾裁判2日目となる10日、民主党が口頭弁論を行い、選挙結果を覆すことを狙ったトランプ氏が群集を集めた上であおり、連邦議事堂乱入を扇動したと断じた。民主党は口頭弁論の一環として、議会占拠の様子をとらえた未公表の監視カメラの映像を公開する予定。トランプ氏が有罪となるには67票が必要で、民主党50人全員に加え、少なくとも共和党から17人の造反が必要になる。検察官役を務める民主党下院議員のトップを務めるジェイミー・ラスキン議員(民主、メリーランド州)は、群集が議事堂に乱入し始めた後、トランプ氏が支持者に自宅に戻るよう呼びかける中で「あなたの痛みを理解している」「われわれはあなたを愛している」などと発言している動画を提示。「トランプ氏の頭にあったのは、われわれを守ることでも慰めることでもない」とし、「暴徒を称賛し、同情することだ」と主張した。