ジョー・バイデン米大統領は10日、政権の対中戦略について、国防総省内に作業部会を設置し、国家安全保障分野の見直しを行うと発表した。中国に対抗する戦略を策定する広範な取り組みの一環だ。米当局者によると、作業部会はアジアにおける軍配備やテクノロジー、機密情報、同盟国の役割やパートナーシップなどを検証する。バイデン氏が最高司令官として初めて国防総省を訪れ、計画を発表した。また、同省でロイド・オースティン国防長官、米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長ら幹部と会談した。作業部会は、中国に関してオースティン氏の右腕となるエリー・ラトナー氏が率いる。同氏はバイデン氏の長年の側近で、中国問題の専門家だ。作業部会は向こう数カ月かけて検証を行い、初夏までにオースティン氏に一連の提言を行う見通し。米当局者が明らかにした。