写真:ワクチン
海外では先行して接種が始まっているファイザーの新型コロナウイルスワクチン Photo:Horacio Villalobos/gettyimages

米ファイザーの新型コロナウイルスのワクチンが15日に承認される予定であり、いよいよ日本国内でもワクチン接種が始まる。そこで、新型コロナウイルスのワクチンに関するごくごく基礎的な疑問や問題について、改めてワクチン問題に詳しい久住英二医師(ナビタスクリニック理事長・内科医)に要点を解説してもらった。(解説/ナビタスクリニック理事長、医師 久住英二、聞き手・構成/ダイヤモンド編集部 山本猛嗣)

ワクチンの有効性や
重篤な副反応の確率は

――ファイザーなどの新型コロナウイルスのワクチンが承認されます。これらワクチンの有効性は。

 米製薬大手ファイザーのワクチンは、今月15日にも承認、17日には医療従事者への接種が開始されると見られています。このワクチンは「mRNAワクチン」といって、コロナウイルスの“目印部分”のみの遺伝子情報(mRNA)を作成して接種し、体に抗体を作らせる、画期的なワクチンです。有効率(発症予防効果)は、臨床試験では95%、実際にイスラエルで16.3万人に2回接種したところ92%でした。

 もう一つ、英製薬大手アストラゼネカが今月5日、厚生労働省に承認申請を行いました。有効率は臨床試験で70~90%と、いくぶん低い印象ですが、インフルエンザのワクチン(20~60%)と比べればずっと“優秀”です。

 こちらは「ウイルスベクターワクチン」といって、複製できないよう処理した別のウイルスに新型コロナウイルスの目印部分を運ばせ、体に抗体を作らせるものです。