ウォール街は、ブランクチェックカンパニー(白地小切手会社)と電気自動車(EV)よりも、さらにはやり廃りの激しい組み合わせを発見した。ブランクチェックカンパニーとテレビアニメ「宇宙家族ジェットソン」に登場するような空飛ぶタクシーだ。このアイデアはある程度は有望だが、投資家はこれがさほど魅力的な組み合わせにはならないと考えておいた方がいいだろう。電動垂直離着陸機(eVTOL)を手掛ける米アーチャー・アビエーションは10日、資産家の投資銀行家、ケン・モーリス氏率いる特別買収目的会社(SPAC)のアトラス・クレスト・インベストメントと合併することを発表した。SPACでは、投資家は上場スポンサーが魅力的な買収対象企業を見つけることを期待し、対象を知らないまま資金を提供する。最近のSPACブームで注目を集めているのはEVや宇宙旅行ベンチャー、ヴァージン・ギャラクティックのような「クールな」スタートアップ企業だ。
空飛ぶタクシー、SPACブームの次の標的に
幅広い商用化はまだ非現実的
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