米国は韓国に対する信頼を置いていないが、北朝鮮への対応では韓国の協力は不可欠である。しかし、トランプ政権下では米韓合同軍事演習を2年間行っていない。そのため、米韓連合軍の即応体制は低下している。今年は米韓の大規模演習が不可欠である。

 文大統領は「合同演習再開に向けて北朝鮮と協議することも可能」と述べたが、それは米国の思考には全くないはずである。演習について北朝鮮と協議するということは米韓連合軍の内情を北朝鮮に教えるようなものである。

 北朝鮮軍は今、元山(ウォンサン)に砲兵部隊が集結しているとの報道がある。北朝鮮は必要な時に必要な演習を行うだろう。また、衛星画像から東倉里(トンチャンリ)のミサイル発射場の雪かきを終え、ミサイルも発射する準備はしているようである。北朝鮮軍は勝手なことを繰り返している。米韓も防衛体制を点検するためには演習は不可欠であり、金正恩総書記からとやかく言われるいわれはない。

 韓国の対応いかんでは、対北朝鮮政策を議論する過程で最初に問題となるのが米韓合同軍事演習ではないだろうか

戦時作戦統制権の
移管は自殺行為

 韓国国防部の徐旭(ソ・ウク)国防相は、先日の記者懇談会で「私の在任中に戦時作戦統制権の移管を進展させる成果がなければならない」と述べた。しかし、バウエル・ベル元在韓米軍司令官は「北朝鮮が核兵器で武装している限り、韓国も米国の戦時作戦統制権の移管を進めてはならない」「統制権移管が強行されれば、韓国は北朝鮮に服属する危険性が高まる」と警告した(朝鮮日報記事より)。

 徐旭国防相は「韓国軍の防衛体制は確実なので、これを信じて安心してもよいと国民に自信を持って言える」とも述べた。