山下まさよ(やました・まさよ)

International Voice & Vocal Studioヴォイトレ・マスターRメソッド創設者・代表
日本を含む、アメリカ、イギリス、イタリア、フランス、ロシア、スペイン、ドイツ、韓国など、世界各国の海外アーティスト、プロフェッショナルを中心に、ヴォイストレーニングを行っている。

マイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーをはじめ、米国グラミー賞受賞者を120人以上育て上げたヴォイストレーナー、セス・リッグス氏の教えを受け、アジア人として初めて国際ヴォイストレーナー資格を取得する。その後、世界レベルのメソッド、ヴォイトレ・マスターRメソッドを開発する。劇団四季の「外部ヴォイストレーナー」として、100人以上の俳優に発声法を指導した実績もある。ビジネスマン、客室乗務員、英語指導者に英語発音の指導も行い、「発音のメカニズムも丁寧に教えてくれるので、自信をもって発音できるようになった」「外国人みたいな発音が、自分の口から出ているのが不思議」と高い評価を得ている。これまで3歳から87歳まで、のべ1万人以上の指導を行ってきた。


英語学習は発音からすべし!

 英語学習の手順は、単語、文法から覚え始めることが主流です。

 しかし、最初に英語発音を習得しておくと、新しい単語、例文を読み上げるときに英語発音も定着していきます。英語上級者や英語講師でありながら、英語発音に自信がない方が多いのは、「学習の手順」が関係しているのです。

 英語講師で生徒に指導する立場でありながら、生徒の英語発音の何が違うのかがわからず、発音指導ができずに困っている先生もいます。

 また、客室乗務員で毎回同じ機内アナウンスをするにもかかわらず、英語発音に自信がなく、後輩の指導にも自信が持てず困っている方もいらっしゃいます。

 英語をもう一度勉強しようと思っている方は、まず英語発音から始めましょう。発音が変わると、ネイティブと話したときに、英語の発音をほめられます。日本人特有の英語発音ではないことに驚くはずです。

 発音を理解して習得すると、難しい単語を話す機会はなくても、日常会話で決まった例文の発音、リスニング力が劇的に変化するので、会話もスムーズに進みます。そして、日本語の発音では使わない「舌の動き」もマスターできるので、日常会話の声の響きも変わります。「相手に言葉が伝わりやすくなり、のどが疲れなくなった」「プレゼンが通るようになった」という感想ももらっています。

ヴォイストレーナーだから、できること

 はじめまして。国際ヴォイストレーナーの山下まさよと申します。

 この度、『英語の声トレ 国際ヴォイストレーナーが教える「やさしい英語発音」』を出版します。

 私はこれまで、ビジネスマン、英語講師、客室乗務員の発音を指導し続け、その実績は1万人を超えます。年齢層も3歳から87歳と幅広く、さまざまな人の「声」を聞き続けてきました。

 私はヴォイストレーナーとして、一瞬で「声の解析」をします。声はほんの一瞬だけ存在する「音」です。

 レッスンでは、秒単位で変化する生徒の口腔内の動きを瞬時に聞き分け、そして修正します。目を閉じていても、生徒の舌の位置がどこにあるのか、声帯がどういう状態なのかを判断できます。

 指導を続ける中で「日本語を発音するとき、口腔内は狭くなる。その状態で舌を動かして発声しても効果がなく、英語をうまく発音できないのは当然だ。先に口の形を矯正すべきだ」という事実に気づきます。

 私の持つ英語発音の全メソッドを集約したのが、『英語の声トレ 国際ヴォイストレーナーが教える「やさしい英語発音」』になります。英語の原点ともいえる、アルファベットの発音から、「ネイティブに近づく発声テクニック」まで、英語発音のすべてをあますところなく伝えています。

 本書では、「口の形」を重視しています。口の形を矯正すれば、自然と舌の位置も矯正され、無理なく自然に英語発音ができるからです。英語独特の口形をマスターすることで、発音も安定します。

 英語学習の中でも、発音は口腔内の動きがわかると、本当に簡単です。年齢に関係なく、いつでもマスターできます。

 私も、英語発音の楽しさを知ってから、英語を学び続けている1人です。これからも一緒に英語を楽しく学んでいきましょう。