米テキサス州の電力市場は自由化によって低料金・安定供給を実現するはずだったが、先週、数百万世帯が停電に見舞われた。同州の消費者が従来型の電力会社と契約した場合より高額な電気料金を20年近くにわたり払い続けていることが、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の調査でわかった。テキサス州はほぼ20年前に、総合電力会社を規制するモデルから規制撤廃で競争を促進するモデルに舵を切った。先週、猛烈な寒波に見舞われた同州で起きた大規模停電は、電力自由化が原因だ。同州では6割近くの消費者が地元の公益事業者ではなく電力小売企業と契約することを余儀なくされている。電力小売業者を選ばなければならない、この約6割のテキサス州民は、従来型の公益事業者と契約している顧客より多くの電気料金を払っている。
テキサス州住民、電力自由化で料金負担280億ドル増加
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