総務・経理を雇うほど、
「1人当たりの粗利」は減る!

 これだけの事務をこなすためには、最低でも1人は、各種処理や手続きなどを専門にこなす「総務・経理」といった人材が必要になります。

 ここで再度確認ですが、1人当たりの粗利というのは、売上から原価を引いた粗利を、社員数で割ったものです。

 このような総務・経理といった間接部門の社員が増えると、その方は売上に直接関係してきませんので、1人当たりの粗利は減ってしまいます。

 「会社は俺が売上を上げて支えている。お前は何もしていない」

 私が大企業の経理部門で働いていたときのことです。よく営業の先輩のEさん(いい人ですが口の悪い人でした)に冗談で言われたものです。冗談だとすぐわかる言葉でしたので、傷ついたりすることはなかったのですが、もし本気でそのようなことを言われたら、普通は傷ついてしまうでしょう。

 このように、大きな会社では管理の手間が増大し、その結果として1人当たりの粗利が減ってしまうことを忘れてはなりません。