電気自動車(EV)新興メーカー、米ルーシッド・モーターズの企業価値は117億5000万ドル(約1兆2500億円)か、240億ドルか、はたまた570億ドルなのか。投資家にとって一つ確実なのは、低い評価額で投資するほど、利益を得られる可能性が高まるということだ。EVで先行するテスラを追う有望な新興企業の一つであるルーシッドは23日、マイケル・クライン氏が創業した特別買収目的会社(SPAC)のチャーチル・キャピタルIV(CCIV)との合併を発表した。ブルームバーグは先月、両社の協議について報じていた。CCIVは現金21億ドルで成り立っているが、報道以降はオンライン掲示板レディットで話題が高まるにつれ時価総額が91億ドルまで膨らんでいる。ルーシッド株の16.1%がCCIV株主に配分される合意内容となっており、合併後の評価額はマイケル・クライン氏と同氏のチームが保有する株式とワラント(新株予約権)の影響を除いても、約570億ドルとなる。これに対し、米自動車大手フォード・モーターの時価総額は約450億ドルだ。
米新興EVルーシッドの上場計画、評価額ばらばら
「次のテスラ」となる可能性が最も高いが、期待が先行し過ぎか
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