2カ月ぐらいずっと張り込んだそうなのですが、結局誰も来ることはなく、調査はそこで終了となりました。
報告書用に「この時間まで見ていましたが、何も起きませんでした」という証拠の写真を撮ろうと、フラッシュをたいたら、光る眼が6つある。暗闇でよく目を凝らしてみたら190cmくらいの男性がドーベルマン2匹を連れて、レッドスターに近づいてきたそうです。
レッドスターは、何が起こっているのか分からず焦ったそうです。大男とドーベルマンが走って近づいてくるので、大急ぎで逃げて、なんとか車に乗り込んでドアを閉めました。
ドーベルマンは「ワンワンワンワン」とほえながら、フロントガラスに傷がつくくらいに爪を立てて襲ってきて、190cmの男性が「すぐに出ていけ! 出ていけーー!!」と叫んだそうです。
その大男は、近隣の土地を守る自警団で「いいかげんにしろ」ってことで追っ払いにきたようです。そう、張り込みをするときは、その場所の風景、街並みに溶け込まなくてはいけないのです。画になってはダメなんです。額縁にならなくてはいけないのです。
レッドスター失敗談第1位
六本木で絶体絶命のピンチ
10年ぐらい前の六本木にはいろいろなグループがいて、その抗争が話題になりましたよね。
その当時、少しだけそれ絡みの案件もあったらしく、あるグループのパーティーに出席している全員の写真を撮ってきてほしいという依頼があったそうです。
その時、動ける調査員がレッドスターしかいなかったらしく、六本木に一人、車で行くことに。まずパーティー会場の出入り口をチェックし、出席者を撮影できる場所を下見したそうです。