著名投資家ウォーレン・バフェット氏は2月27日、毎年恒例の「株主への手紙」で、自身が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイによる巨額の自社株買いについて説明した。バークシャーの決算報告書によると、同社は昨年、約250億ドル(約2兆6600億円)相当の自社株買いを実施した。バフェット氏は数年前まで、バークシャー株の買い戻しを拒んでいた。同氏は株主への手紙で、例年より大規模な自社株買いについて、株主の本質的価値を高めつつも、あらゆる機会に備えて十分な資金は残されていると説明した。一方で、他の最高経営責任者(CEO)の自社株買いには批判的だった。手紙には「米国のCEOは、株価が暴落した時よりも上昇した時の方が、自社株買いに多くの資金をつぎ込むという恥ずかしい過去がある」と書いていた。