以下の2つはいずれも真実だ。景気回復は株式にとっておおむね良いことだ。また、米国債利回りの上昇を意味する。論理学を勉強する者であれば、それゆえ米国債利回り上昇が株式にとって良いことだと必ずしも言えないのは、それほど深く学ばなくても分かる。もしその授業を休んだなら、先週の米国市場を一見するだけで十分だ。先週の米市場で債券利回りは急上昇し、株式は下落した。問題は経済的楽観論以外の理由で利回りが急上昇したことで、米株市場はそれを好感しなかった。米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は2月23、24両日の議会証言を利用し、市場の鎮静化に努めた。だが翌25日には債券利回りが異例の大幅上昇となり、それを受けて株は大きく下げた。
FRB急ブレーキ踏むか、投資家のインフレ懸念高まる
先週の株・債券市場の激しい値動きは、インフレ懸念の高まりを示している
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