同盟国と協力して中国に立ち向かうというバイデン米政権の計画が試されている。米国は中国に対して協調的な戦略を追求するため、時に利害が異なる国々を結束しようと試みている。米当局者によると、ジョー・バイデン大統領やアントニー・ブリンケン国務長官をはじめとする高官が新政権誕生直後に同盟国と行った数十回にわたる電話会談の多くで、中国にどう対処するかが繰り返し話題に上った。米国は、日本やインド、オーストラリアのように中国と領土問題などで対立している国々に手を差し伸べる一方で、中国を主要な貿易相手国として頼りにしている欧州諸国から協力を得ようとしている。そうした努力は、日本との在日米軍駐留経費に関わる現行協定の延長や韓国との同様の協定締結に向けて前進するなど、早々に成果を上げている。
バイデン政権、同盟国を結束できるか 試される手腕
協調に向けた取り組みには成果も出ているが、異なる利害に直面
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