サウジアラビアとロシアは主要産油国による協調減産幅を縮小し、合計で日量100万バレルの原油を市場に戻す案について協議している。事情に詳しい関係者が明らかにした。  サウジとロシアはまだ合意に達しておらず、他の産油国はまだ両国の協議に加わっていないという。ただ、サウジが主導する石油輸出国機構(OPEC)と、ロシアを中心とした非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」が4日に予定するビデオ会合を前に、両国は合意案を固め始めたもようだ。  検討中の提案によると、サウジは単独での減産幅を日量約50万バレル縮小する。さらに、OPECプラスは合計で同50万バレルを市場に戻す。