米マイクロソフトが昨年、約10年ぶりに新たな最高執行責任者(COO)に迎えたカロライナ・ダイベック・ハッペ氏は、人工知能(AI)を技術としてではなく、経営上の課題として捉えている。ダイベック・ハッペ氏は、15日にニューヨークで開催されたウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のイベントで講演し、技術よりも人材とプロセスを重視し、日本のカイゼン(継続的改善)の原則を取り入れることで、数十年の歴史を持つマイクロソフトをAIファーストの組織に変革する取り組みを進めていると述べた。同氏は、マイクロソフトのサティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)に米ゼネラル・エレクトリック(GE)からの移籍を打診された際、AIを顧客に売り込む上で信頼を得るには、マイクロソフト自身がAI導入の第一号顧客として実証することの重要性が分かったと語った。しかし、すぐにこの課題は何よりも人材に焦点を当てる必要があることを認識したという。
マイクロソフトのAI変革、日本の「カイゼン」が支える
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