中国のゲーム・インターネット大手、テンセントホールディングスはつい数週間前、時価総額が1兆ドル(約110兆円)超えに迫っているかに見えた。だが北京からの風向きが変わり、その達成はしばらく手が届かなくなるかもしれない。テンセント株はここ2営業日で7.7%下落している。ブルームバーグが12日、中国政府がインターネット大手への締め付けを強める中、テンセントは次の大きな標的となる可能性が高いと報じたことが材料視された。中国当局は昨年11月、フィンテック企業のアント・グループが予定していた過去最大規模の新規株式公開(IPO)を土壇場で阻止し、投資家に衝撃を与えた。アリババグループ傘下のアントは今後、銀行に近い規制の対象となる。テンセントはフィンテック規制についてコメントすることは控えた。