別の在留邦人の村田さん(仮名)によれば、現地法人の会社内で宗教行事をした際に、使用する帽子がなく(ユダヤ教の宗教行事では頭を隠さないといけない)、その際、そこにいた社員たちはあろうことか、マスクを帽子代わりに使ってしまったという。

マスクを帽子代わりに
マスクを帽子代わりに使用 写真:筆者提供

「頭を隠す」という目的のために、非常に柔軟な手段だとは思うが、村田さんも「そんな方法でマスクを使うなんて想像もつかなかった」という。

「2回目のワクチンはありません」
前触れもなく連絡

 コロナのワクチンは3週間の間隔をあけて、2回目の接種が必要となっている。報道発表によれば、「1回の接種でも十分な効果を発揮する」との指摘のほか、米国では1回だけのワクチンも承認されているが、現在のところ、メジャーなファイザー製のワクチンなどは、添付文書上、2回の接種が必要とされている。

 ところが、一部で2回目の接種を受けられない人が出ているのだ。

 被害にあったのは筆者の同級生。彼女がワクチンを打って数日後、突然接種所から連絡があり、前触れもなく「2回目の接種はキャンセルになりました」と言われたそうだ。

 理由を問いただしても、「キャンセルはキャンセル。来てもワクチンはないから決して来ないように」ときつく言われてしまう。

「じゃあどうすればいいのか?」と涙ながらに聞いても「そんなのは知らん」と電話を切られてしまったという。

 接種所ごとのワクチンの製造会社の違いや、接種者の管理の問題によって、2回目は別の場所で受けることが原則できない。しかも、2回の接種がなければワクチンの証明書も出ないし、今後、証明書がなければ公共の場所への出入りが制限されてしまう。