――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJエグゼクティブ・ワシントン・エディター ***  ロナルド・レーガン元大統領の任期以降、米政権が発足直後に、ジョー・バイデン大統領が今回着手したほどの大胆な「賭け」に出たことはなかった。  レーガン氏の場合、大規模な減税と大幅な国防費増額を、就任初年度の1981年に同時に導入するという大ばくちを打った。いずれの措置も経済的・政治的な常識を覆すもので、単なる政策変更にとどまらず、国の進路をも変える取り組みだった。