バイデン米政権の閣僚による初の外遊として訪日しているアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官は、日米両国が中国による挑戦に対抗するため抑止力を強化する方針を明らかにした。ブリンケン国務長官は16日、東京での記者会見で、米中が対立している分野として多くの項目を列挙した。ブリンケン氏は「中国は抑圧と侵略を用いて香港の自治を組織的に侵害し、台湾の民主主義を損ない、新疆ウイグル自治区やチベットで人権を侵害しているほか、国際法に違反する形で南シナ海で海洋権益を主張している」と述べ、「われわれは必要に応じて中国の抑圧と侵略に対抗する」と言明した。一方、オースティン国防長官は、米軍は過去20年で急速に戦闘力を高めた中国に対処する必要があると指摘。「われわれの目的は、わが国や同盟国を脅かそうとする中国や他のいかなる国に対しても競争力を維持することだ」と語った。
訪日の米国務・国防長官、対中抑止力の強化訴え
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