菅沼信也・腎内科クリニック世田谷院長。東京女子医科大学腎臓病総合医療センター血液浄化療法科 非常勤講師。臨床腎臓病学を専門とし、特に慢性腎不全(Chronic Renal Failure:CRF)の治療を得意分野とする。菅沼信也・腎内科クリニック世田谷院長。東京女子医科大学腎臓病総合医療センター血液浄化療法科 非常勤講師。臨床腎臓病学を専門とし、特に慢性腎不全(Chronic Renal Failure:CRF)の治療を得意分野とする。 Photo by Hiromi Kihara

名医やトップドクターと呼ばれる医師、ゴッドハンド(神の手)を持つといわれる医師、患者から厚い信頼を寄せられる医師、その道を究めようとする医師を取材し、仕事ぶりや仕事哲学などを伝える。今回は第37回。長時間透析や在宅血液透析など患者の状態やライフスタイルに応じた「最善の透析療法」を追求している腎内科クリニック世田谷院長の菅沼信也医師を紹介する。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

元気で長生きの患者に
選ばれる理由

「大学病院のレベルを超えるような透析療法を、やろうと思えばできるところが開業医の強みです。一般的には、最高水準の医療を受けようと思ったら大学病院に行けばいいというのが常識かもしれません。疾患の種類によっては正しいでしょう。しかし、こと透析においては、当院のような開業医にかかったほうが長生きできます」

 そう胸を張るのは「腎内科クリニック世田谷」(東京都)の菅沼信也院長だ。

 同クリニックの開業は2008年で、歴史はまだ浅いが、都内最長となる透析歴49年を筆頭に、「元気で長生き」している患者さんが多数通院していることが誇りだ。