――筆者のカムラン・ボハリ氏は「ニューライン戦略・政策研究所」の分析開発ディレクターおよびオタワ大学プロフェッショナル・ディベロップメント研究所の安全保障・外交政策担当スペシャリスト ***  米国と中国の間で進行している競争が、21世紀の対立の構図を形作っている。ホワイトハウスが最近まとめた国家安全保障戦略の暫定指針に関する文書は、国際社会への米国の関与に関するジョー・バイデン大統領の考えを具体化するために作られたものだ。その中身はすべて、米中の対決に関係している。しかしこの文書には、米国の関与が世界でも最も少ない地域への言及が欠けている。その地域とは中央アジアだ。