【ワシントン】米半導体大手クアルコムが通信半導体(モデムチップ)市場を違法に独占していたとして連邦取引委員会(FTC)が提訴していた問題で、FTCは連邦最高裁への上訴を見送る見通しだ。内情に詳しい関係筋が明らかにした。  最高裁への上訴はあと2週間足らずで期限を迎えるが、FTCは司法省と協議した結果、上告しない可能性が高まったという。期限内にFTCが行動を起こさなければ、サンフランシスコの第9巡回区控訴裁判所が示していたクアルコム勝訴の判断が確定する。  FTCはオバマ政権末期の2017年にクアルコムを提訴。