見抜き通りのラスベガスストリップにある小さなモールの中では、ブラックジャックを学ぶ生徒たちが、ギャンブラーのいないテーブルでカードをめくる練習をしていた。近くでは、数人の人々がクラップスの台に身を乗り出していた。サイコロが振られても、ゲームのスリル感はなく、静かな学びの雰囲気だ。ラスベガスの失業率は全米の主要都市の中で最も高いにもかかわらず、カジノディーラーを養成するCEGディーラー・スクールでは、大きな打撃を受けたラスベガスの観光経済で働こうとする労働者の流入が堅調だ。ラスベガスは、暫定的な営業再開や新型コロナワクチン接種開始などにより、深い底から徐々に回復しつつある。ラスベガス地区の失業率(季節調整済み)は直近12月時点で10.5%と、人口100万人超の都市圏の中では最悪の水準だ。昨年の最悪の時期に記録した34.2%に比べると、大幅に改善している。1月の統計は19日に公表される予定だ。
大打撃のラスベガス、復活の鍵は原点回帰
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