特売狙いの購買をオンラインゲーム化した創業5年のeコマースアプリが、電子商取引大手アリババグループを抜いて中国で最も人気のネット通販サイトに成長した。ピンドゥオドゥオのユーザー数(過去12カ月に購入した人の数)は2020年末時点で7億8840万人に達し、アリババの7億7900万人を上回った。ピンドゥオドゥオの年商は91億ドル(約9900億円)と、アリババの20年3月期の720億ドルに遠く及ばないものの、19年からほぼ倍増。中国のオンライン消費におけるアリババとJDドット・コムの支配を揺るがす初の挑戦者としての地位を確立している。「われわれは共に小さな奇跡を起こした」。ピンドゥオドゥオの創業者で元グーグルのエンジニアである黄崢(コリン・ホアン)氏は昨年10月、本社で開かれた創業5周年の式典で従業員を前にこう語った。「われわれは中国のeコマースを変え、中国のインターネットの構造すら変革した」
中国ピンドゥオドゥオ、いかにアリババを抜いたか
利用者数で国内首位に立った創業5年の「ソーシャルeコマース」
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