韓国の防衛当局者によると、北朝鮮軍が国境付近で不審な動きを見せている。一方、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と中国の習近平国家主席は、米中間の緊張が高まる中で結束を確認するメッセージを交換した。韓国当局者は北朝鮮軍の活動について詳しい説明は避けたが、韓国メディアは先に、北朝鮮が韓国から約30キロ離れたチャンリン(昌麟)島に240ミリロケット砲を配置したと伝えていた。韓国軍の報道官は記者団に対し、「米韓の情報当局者は緊密に連絡を取り合い、北朝鮮軍を監視している」とし、「われわれはいかなる可能性も排除していない」と述べた。北朝鮮が昨年平壌の軍事パレードで披露した最新のロケット砲は、韓国の軍事基地や黄海上の軍艦への攻撃も可能とみられる。ただ、北朝鮮問題の専門家は、今回の動きを挑発ととらえることには慎重な姿勢を示している。