【ベルリン】独アーヘン在住の建築家、スーザン・タバクさん(41)は疲れ切っている。新型コロナウイルスの感染再拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)で、自宅で仕事をしながら小さな子ども3人の面倒をみつつ、まだワクチンを接種できていない年老いた両親のことを心配する日々を送る。  状況が好転する見込みもほんどない。やつれきっているというタバクさんはこう漏らした。「せめて両親は安全だと安心したい」  欧州では、子どもから高齢者までコロナ危機への疲労感が広がる。コロナ禍は2年目に突入したが、収束のメドが全く立たないためだ。ワクチン接種は遅々として進まず、感染者数は再び急増。