アメリカンエキスプレス・グローバルビジネストラベルの最高技術責任者(CTO)、デービッド・トンプソン氏は、私生活でも新技術を取り入れる達人だ。航空機の操縦資格を持つ同氏は、ビットコインをマイニング(採掘)したり、高音質の音楽配信を楽しんだりしてきたが、直近では、次世代通信規格「5G」を積極的に利用するようになった。トンプソン氏は昨年秋、「iPhone(アイフォーン)12 Pro」とベライゾン・コミュニケーションズのモバイルホットスポット端末を購入した。この二つはベライゾンの5Gサービスを利用している。トンプソン氏によると、5Gを利用する主な利点は、少なくとも現時点では、彼が所有するシーラス社の7人乗りプライベートジェット機「ビジョン(Vision)SF50」の操縦に必要なソフトウエアのアップデートやフライトプランのダウンロードが速いことだという。この作業は数週間に一度行う必要があるものだ。