あらゆる流行は繰り返される。人気の上場投資信託(ETF)でさえ、その例外ではない。例えば、資産運用大手インベスコが運営するハイテク大手に特化したETF「QQQ」。22年前のドット・コム・バブル絶頂期に立ち上げられたこのファンドが、ここにきて大きな注目を集めている。オンライン掲示板レディットのフォーラム「ウォールストリートベッツ」などネット上のコミュニティーが生んだ新世代の個人投資家の心をわしづかみにしているためだ。QQQは「革新的」、「ディスラプティブ(創造的破壊をもたらす)」とうたう高グロース株に集中投資しており、ナスダック総合指数を構成する非金融会社トップ100社に連動する。この戦略が遠隔勤務の普及という新たな潮流に便乗しようとする投資家に支持される理由だ。QQQの株価は過去1年に90%高騰。運用資産は足元で1500億ドル(約16兆3000億円)に膨らみ、最大級のETFとなっている。
若い投資家の人気沸騰「QQQ」、ITバブルから復活
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