企業向けコミュニケーションツールを手掛ける米スラック・テクノロジーズは、広く利用されている同社のアプリの有用性を拡大する新たな機能を発表した。だが意図せずハラスメントを助長する恐れがあるとの懸念から、この新機能を直ちに撤回した。24日に発表した新機能は、ユーザーがこのアプリを起動している人を誰でも会話に招待できるというもの。このアプリ全体の利用者と容易に関われるようにすることで、スラックが電子メールに取って代わる動きを加速させる狙いだった。スラックの利用は従来、1つの組織内でのチャットに限られていた。最近は「スラック・コネクト」を通じ、異なる企業間でのメッセージのやりとりができるようにすることで、このソフトウエアの魅力を広げようとしていた。この日発表したダイレクトメッセージ機能で、ユーザーが連絡を取れるグループがさらに増えることになった。