3月22日夕方、安全反射ベストやジャケットを身に着けた数十人のアジア系米国人がニューヨーク市の通りを巡回していた。彼らは警官ではない。誰かが嫌がらせや攻撃をされているのを目撃した場合、携帯電話くらいしか対抗する手段を持たない学生や小売店従業員、年金生活者などだ。その任務は、警察に通報したり、自ら止めに入ったりすることで、他のアジア人が攻撃されるのを防ぐことだ。「本当に気分が悪い」。全米で急増するアジア人を標的にした憎悪犯罪について、ボランティアスタッフのワン・チェンさん(37)はこう話す。「今は声を上げ、人助けをすべき時だ。そうすれば、何かしようと思っている人を思いとどまらせられるかもしれない」
アジア系米国人、憎悪犯罪増加で自らパトロールも
「何かしようと思っている人を思いとどまらせられるかもしれない」
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