スエズ運河で座礁し、6日間にわたり航路をふさいでいた大型コンテナ船「エバーギブン」の移動が29日始まり、船は停泊地に向けて北上している。これにより、海運の要衝であるスエズ運河の航行再開が可能になる。明け方に満潮を利用して船を一部浮上させた後も作業が続けられ、タグボートによるけん引で船の離礁が進んだ。航行がいつ再開されるかはまだ明らかになっていない。エジプトのテレビではタグボートがエバーギブンをえい航する様子が映し出され、スエズ運河庁のオサマ・ラビエ長官は船の移動に成功したと発表した。離礁作業に関わった関係者は「今日から船舶の通航が再開されるだろう」と語り、「家畜の輸送船では飼料が不足してきており、優先させることを検討している」とした。