2021年1-3月期の金融市場は過熱状態だった。  ゲームストップなどの「ミーム」株が上昇し、著名人がブランクチェックカンパニー(白地小切手会社)に加わった。クリスティーズの競売ではデジタルアートの非代替性トークン(NFT) が6900万ドル(約76億円)で落札された。さらに1-3月期終了間際には、アルケゴス・キャピタル・マネジメントが投資した株の投げ売りでバイアコムCBSやディスカバリーなど有名企業の株価が急落した。  これらに共通するテーマがあるとすれば、今年に入った時点で、規模の大小を問わず、投資家にリスクテークを恐れる様子がなかったことだ。