ジョー・バイデン米大統領は、中東湾岸地域から一部の軍事力や部隊の引き揚げを開始するよう国防総省に指示した。中東から軸足を移し、世界的に米軍を再編する取り組みの第一歩となる。米国は湾岸地域から少なくとも3基のミサイル防衛システム「パトリオット」を撤去した。1基はサウジアラビアのプリンス・スルタン空軍基地に配備されていた。こうした動きはこれまで報じられていなかった。米当局者によると、空母や監視システムを含む一部の軍事力は、他地域における必要性に対応するため、中東からの移管が進んでいる。パトリオットミサイルの撤去などによって、数千人の米兵が湾岸地域から撤収する可能性がある。昨年終盤の時点では、約5万人が同地域に駐留。約2年前は当時のトランプ政権とイランとの間で緊張が高まる中、米兵の数は約9万人に達していた。
バイデン氏、中東の米軍縮小指示 サウジからミサイル撤去
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