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苦労は買ってまでするものじゃない

「若いときの苦労は買ってでもしろ」

 こんな言葉があるが、自分を追い込む苦労なんてするな。特に自分とは関係のない、大人の責任でする苦労は心がすさむだけだ。心労で多少は人間味のある人物になるかもしれないが、成長するにあたり必要なものではない。

 人間を成長させるのは「苦労」ではなく「恥をかくこと」だ。最近の若者は恥をかかないという。昨今の生活環境がそうさせているのかもしれない。

 その昔、供述調書はボールペンを使って手書きしていた。パソコンと違い、容疑者から見えるため、漢字を間違えたりすると恥をかく。

 オレも若手刑事の頃、ヤクザの親分から「刑事さん、その字、間違ってますよ」と、ぼそっと指摘されたことがあった。ヤクザは刑務所に長くいると手紙をよく書く。意外かもしれないが、達筆だし、文章もうまい。だから書く様子をよく見てるのだ。これはまさに赤っ恥だった。それ以来、取り調べでは辞書を必ず手元に置き、漢字には細心の注意を払うようになった。

 恥ずかしいと感じるから、次からしないように自分でコントロールするようになる。恥は自分に足りないところを教えてくれているのだ。だから、赤面する機会はあればあるほどいい。恥をかいたからといって落ち込むことはない。その瞬間は「穴があったら入りたい」と思うが恥は成長のいい機会だ。必ずキミのプラスになる。

 懲りずにどんどん恥をかいてほしい。

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