森透匡(もり・ゆきまさ)
一般社団法人日本刑事技術協会 代表理事
元刑事の人事コンサルタント。警察在籍27年のうち、刑事生活は20年。23歳で巡査部長に昇任し、知能経済犯担当刑事に抜擢。異例のスピードで同期生トップとなる35歳で警部に昇任。多数の凶悪事件、巨悪事件の捜査に従事し、冷静沈着な判断と指揮により事件解決に貢献した元敏腕刑事。また、東日本大震災では広域緊急援助隊の中隊長として福島県に派遣され、福島第一原子力発電所の水素爆発に遭遇しつつも命の危険を顧みず部隊の指揮を執った経験もある。心が折れそうな数々の現場経験から強靭な精神力を培う。
現在は大手企業、経営者団体など毎年全国180か所以上で講演・企業研修を行い、これまで7万人以上が聴講した。2020年には大手講師派遣エージェントより全国1万人以上の講師の中から人気№1講師に選出される。
日本テレビ系「月曜から夜ふかし」、読売新聞、日経新聞などメディアへの出演、掲載も多数。

著者からのメッセージ

刑事(デカ)メンタル 絶体絶命のピンチでちびってしまう人でも動じないハートが手に入る! 告知情報『刑事メンタル 絶体絶命のピンチでちびってしまう人でも動じないハートが手に入る!』
森 透匡著
価格:1540円
発行年月:2021年2月9日
ISBN:978-4478112144

「まさかこんなことが起きるとは!?」という「まさか」は、我々の長い人生の中で何度か起こる。

 最近では世界を変えた新型コロナウイルスがいい例だろう。

 私も事業活動に大きな影響を受けた。しかし、飲食業、観光業などもっともっと大変な思いをされている方も多いと思う。

 こんなとき、自分のメンタルをどうやってコントロールするかが試される。

たとえば、経営者は社員を守らなければならない。簡単に会社をたたむわけにもいかない。政府の要請はわかるが、時短営業すればするほど赤字になるし……と判断を求められる。資金繰りにも困る。

 会社員だって会社の業績が悪いとこれからどうなるかわからない。家族を養う責任もある。ボーナスカット、給料削減で住宅費、教育費の支払いにも困る。転職しようか、副業しようか悩むだろう。

 こんなとき、当事者の考え方はさまざまだ。

「ちくしょう、もしかしたら会社がつぶれて職を失うかもしれない。生活費も底をつきそうだ。もうダメだ、生きていけないかもしれない」と、ネガティブに考える人がいる。

 一方で「ここで負けられない。踏ん張りどころだ。諦めない。なんとかなる。頑張るしかない。できることを考えてコツコツやるしかない」とポジティブに考える人もいる。

 どちらに明るい未来が待っているかは明白だ。コロナ禍という起こった出来事は皆同じ。しかし、考え方によって人生は大きく左右される。

 誰しも悲観的な出来事があるとマイナスに捉えがちだ。しかしあえてプラスに、前向きに捉えることもできる。そして、それは強いメンタルがあってこそかもしれない。

 私は長い間、刑事として勤務し、厳しい現場で何度も心が折れそうになった。強いメンタルを保てたのはたくさんの厳しい現場を踏んできたからだ。自然とメンタルは鍛えられた。そして、刑事としての使命感がそれをさらに強化してくれた。

 とにかく前向きに、全力で頑張ってきた結果、今がある。

 そして、私がこの本で伝えたいことは「何事も諦めたら終わり」ということだ。

 困ったときに前に進むための手段・方法は必ず見つかるし、今の状況を改善できる可能性は必ずある。だから、決して諦めないでほしい。明けない夜はないのだ。 

 この本がメンタルが弱っているすべての方の心のよりどころになり、前へ進むきっかけになるとすごく嬉しい。

 負けるな、諦めるな、キミはまだやれる!

 心から応援している。

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