香港の裁判所は1日、黎智英(ジミー・ライ)氏や李柱銘(マーティン・リー)氏ら7人に対し、民主主義を支持する抗議デモを組織・参加したとして有罪判決を言い渡した。富豪のライ氏(72)は現地紙「蘋果日報(アップル・デーリー)」を創刊・発行している。同紙は中国共産党をたびたび批判し、香港で有数の人気を誇るメディアだ。一方のリー氏(82)は、香港「民主の父」として知られる。英国の元植民地にいる誰もが、北京にいる香港の新たな支配者から発せられているメッセージを理解している。われわれがこれら人物を捕らえることができるなら、あなたたちも捕らえることができる、というメッセージだ。抗議デモに参加したことに関連した容疑で同じく逮捕された何千人もの香港市民にとってはなおさらだ。今回の裁判の中心にある2019年8月18日に行われたデモには、警察が許可していなかったにもかかわらず、170万人が参加した。これは香港の人口の約4分の1に相当する。
【社説】香港の民主派有罪 「誰でも逮捕できる」
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