韓国・文政権の中国追従の姿勢が「百害あって一利なし」の理由Photo:TPG/gettyimages

韓国外相が初の外国訪問先を
米国ではなく中国にした背景

 韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外相は4月2日、中国福建省厦門に赴き、翌3日に中国の王毅外相と会談した。

 康京和(カン・ギョンファ)前外相、尹炳世(ユン・ビョンセ)元外相は共に外相就任1カ月で米国を訪問した。だが、鄭外相は2月の就任以降初めての海外対面外交の相手として中国を選ぶことになった。

 3日の中韓外相会談の前日には米国で日米韓安保室長会議が行われた。日米韓3カ国の高官協議では、中国包囲網を形成する日米豪印(クアッド)による「インド太平洋戦略」も重要な議題となっており、中国外相が中韓外相会談を持ち掛けた背景には米韓関係にくさびを打とうとする意図が明白である。