米政府は13日、ジョー・バイデン大統領が9月11日までに米軍をアフガニスタンから撤退させることを計画していると発表した。この象徴的だが恣意(しい)的な日付は、今回の決定が現地の実情ではなく、政治的意図に基づいていることを示している。それは戦略的に危険な賭けでもある。こうした行動によって米国の利益が損なわれることは、歴史が示している。  2001年9月11日の米同時多発テロ事件から20年の節目となる日が撤退の目標期限とされたことは、アフガン戦争がようやく終わることを印象付けるものだ。しかし、もちろん戦争は終わらない。