緊急事態宣言「3度目の正直」なるか、自粛生活が消滅する未来を予測コロナ禍による自粛の日々は、いつまで続くのでしょうか?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

3度目の緊急事態宣言へ
我慢はいつまで続くのか?

 本日、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に対して3度目の緊急事態宣言が出されることが決まるようです。

「いったい、いつまでこれが続くのか?」と、みなさんお感じだと思います。わたしは未来予測が専門なので、これから日本がどうなるのかについての予測を提示したいと思います。

 先に、一番重要な結論だけ示しておきます。いつまでこのような我慢を続けなければいけないのかというと、たぶん早ければ今年7月まで、ないしは遅くとも10月まで。それまで我慢すれば、昨年の2月から1年半続いたコロナ禍による自粛の日々は消滅すると予測されます。

 この予測とその根拠のお話を順にしていきたいと思いますが、まずは、「これから始まる緊急事態宣言でどうなるのか?」から見ていきましょう。

 4月9日の記事で「“まん防”をはじめとする各都道府県の対策では第4波の拡大は抑えられない」という話を書きました。実は、まん防が緊急事態宣言に変わっても、わたしの結論は同じです。主に飲食店の時短だけに力を入れてもだめです。GPSデータを見ればわかるとおり、人出が多すぎます。2週間で感染が封じ込めるとは思わないほうがいいです。

 もともと、これら飲食店の自粛政策は見せしめ効果を狙ったものでした。1年前の緊急事態宣言では東京・新宿の歌舞伎町に警官を動員するなどして強制的な自粛を促しました。そうして繁華街から人が消えることで他の場所にも波及して人の移動が減り、人同士の接触が減ることで感染が収まるという良い連鎖が起きていました。

 ところが、長期にわたるコロナ禍で国民にも慣れが出てきています。飲食店の営業を20時で制限すると、前倒しで集まってうさを晴らす人が増えてきます。東京でいえば上野の飲み屋街がまさにそんな感じで、16時あたりから混雑が目立ってきています。

 前回の記事では、公園の人出はコロナ禍以前よりもむしろ増えていることを示しました。要するに、国民は国や自治体による制限のルールをどう回避するかを学び始めている。だから同じ緊急事態宣言でも、効果は以前ほど見込めなくなってきています。

 では、東京都が5月9日までを想定し要請している緊急事態宣言で、第4波はどうなるのでしょうか。