ひろゆきが語る「ラクしてうまく生きる方法」ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

日本の匿名掲示板として圧倒的な存在感を誇った「2ちゃんねる」や動画サイト「ニコニコ動画」などを手掛けてきて、いまも英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人などを続ける、ひろゆき氏。
13万部を突破したベストセラー1%の努力』では、その部分を掘り下げ、いかに彼が今の立ち位置を築き上げてきたのかを明らかに語った。
「努力はしてこなかったが、僕は食いっぱぐれているわけではない。
つまり、『1%の努力』はしてきたわけだ」
「世の中、努力信仰で蔓延している。それを企業のトップが平気で口にする。
ムダな努力は、不幸な人を増やしかねないので、あまりよくない。
そんな思いから、この企画がはじまった」(本書内容より)

そう語るひろゆき氏。「ラクしてうまくいく生き方」について語る――

「人生の結論」を教えます

いい本を読み終わったときは、「いい本を読んだなぁ」と思ったりするものですが、時間が経つと中身ってほとんど覚えてないですよね。

覚えてたとしても、検索して調べたらだれでもすぐにわかるような本のざっくりとした内容しか覚えてなかったりするものです。

おいらは、おすすめの本を聞かれると、「銃・病原菌・鉄」をあげます。

それは、「ヨーロッパやアメリカが世界を席巻してるのは、なぜなのか?」という答えを証拠を交えて説明していく人類史の本です。その結論を書いちゃうと「ヨーロッパからアジアに続くユーラシア大陸が東西に長かったからヨーロッパの人が覇権を取った」というものです。

「エジソンやアインシュタインといった天才が出てきてなんとかした……」みたいな話ではなくて、大陸が横に長いと、小麦とか米とか芋とかトウモロコシとか多種の穀物が取れるよねってのと、牛とか羊とか馬とか家畜もいろんな種類がいるよね、という差がだんだん大きくなっていって、南米やアフリカ大陸が太刀打ちできない技術や文化を作ったんです。

ってことで、おいらが「銃・病原菌・鉄」読んで得たモノは「人類の努力とか、ほぼ無意味だよね」という結論でした。

人によっては、まったく違うメッセージを得ているかもしれませんが、おいらの場合はそういう現実認識です。

いくら人間ががんばったって、大陸の形を変えるとか無理ですからね……。

もし、シリアとか、南スーダンとかであなたが生まれたとすると、かなりのハードモードで人生がスタートしてしまいます。戦争に巻き込まれて爆弾をよけるような生活だとすると、本人の努力でなんとかできるレベルではないですからね……。

「生まれた環境」について

さてさて、日本の中だけで見た場合でいうと、東大生の親の6割の年収は950万円以上だそうです。親の年収が450万円未満という人は1割しかいません。

大学受験のテストは公平でも、教育環境や塾への費用とかお金持ちの家に生まれたかどうか、ってので学歴はだいたい決まるわけです。

芸能人という職業がありますけど、顔が良いとかスタイルが良いとかで、テレビに出たり雑誌に出たりするだけで高収入が貰えたりするわけですけど、顔かたちや身長はDNAでほぼ決まってたりします。ある程度の素養のある人が努力して痩せたりとかはあるかもしれませんが、ある程度の素養がないDNAで生まれちゃった場合はどうしようもないです

ちなみに、遺伝子の影響ってのは、けっこう大きくて、音楽の才能は9割遺伝子で決まると言われていたりします。「アーティストになりたい」とか思っても遺伝子次第だったりするわけですね。

エジソンが与えた「誤解」

発明家として有名なトーマス・エジソンですけど「99%の努力と1%のひらめき」って言葉がわりと有名なんですが、真意としては「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄になる」ということです。

発明というのは「電球を作ろう!」っていう発想が1%のひらめきで、そのためにいろんな材料に電気を通して実験して、竹を試してみたり、金属を試してみたり、いろいろな努力をして電球の発明に繋がるわけです。

「電球を作ろう!」という正しいひらめきもないままムダな努力を積み重ねても意味がない……。

という、至極まっとうなことを言ってるんですが、聞こえのいい言葉ではないので、「努力が大事だ」みたいな間違った解釈が世に広まってますよね……。

努力をすることで結果が変化するのは事実ですが、人間ってスタート地点が違うので、圧倒的な差があるときに努力して埋めようとするのは相当難しかったりするんですよね。

そんなわけで、この本はラクして生きるために役に立つはずです。

「人生で選択肢が目の前にあるときに、どういう基準で選ぶか?」というのは人それぞれ違うわけですが、長期的にラクに得をする選択肢を選ぶというクセをつければ、人生は変わっていくんじゃないかなぁと思います。