現在、フランス・パリで余生のような生活を送り、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」や新サービス「ペンギン村」の管理人を続ける、ひろゆき氏。ロングセラーとなっている『1%の努力』では、ひろゆき氏の考え方を深く掘り下げ、いかにして今の立ち位置を築き上げてきたのかを明らかに語った。「努力はしてこなかったが、僕は食いっぱぐれているわけではない。
つまり、『1%の努力』はしてきたわけだ」
「世の中、努力信仰で蔓延している。それを企業のトップが平気で口にする。
ムダな努力は、不幸な人を増やしかねないので、あまりよくない。」(本書内容より)
そう語るひろゆき氏。今回は「習慣」ついて語る――
やらない理由がない「あること」
働かないで生きていくために必要な要素がある。
それが、「自分の興味に没頭ができる」ということだ。
調べることを面倒に思う人がいる。たしかに、インターネット以前は面倒だった。
けれど、パソコンやスマホがあれば調べるコストは、ほとんどゼロだ。
僕は、「1%の努力」として、調べることは徹底的にやるようにしている。
たとえば、制度のことだ。ここで1つ質問がある。
「あなたは、『ふるさと納税』をやっているだろうか?」
どうせ払う税金なんだから、モノがもらえたほうがいい。その仕組み自体は、やらない理由がない。
それなのに、「なんかめんどくさそう」と思って調べないのは、やはりダメな行動パターンだと思うのだ。
ちなみに、僕のところには米10キロほどが届き、けっこう余ってしまった。
というのも、金額的にトクすることがわかってやってみたら、とんでもない量の米が来てしまったのだ。
それ、なんでやらないの?
また、「投資で一発狙いたい」と言っている人に、「iDeCoとNISAは、やってる?」と聞くとやってないことがほとんどだ。
それどころか、その制度すら知らなかったりする。
税制的に個人がトクする仕組みを、わざわざ国が用意しているのだから、それを利用しない手はない。
ほんの少し調べれば、NISAやiDeCoがトクなのは誰にでもわかる。それすらも調べられないのであれば、投資なんてしないほうがいい。
とにかくこの質問を自分自身にぶつけてほしい。
「調べる労力を惜しんでいないか?」
知らないだけで損をするのは、もったいないことだ。
ちなみに、NISAの枠は毎年120万円まで5回くらい使えるので、貯金の600万円はとりあえず全部NISAに突っ込むのがいい。
トクした利益に対して20%くらいを課税されるのが普通だが、それが課税されないおいしい制度だ。
興味が出たものは、徹底的に調べる。そして、納得するポイントを探る。
「仕事だから調べる」「しょうがないから調べる」ではなく、「知りたいから調べる」を出発点にするのが大事だ。そうやって過程を楽しめる人になろう。
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。新刊『1%の努力』(ダイヤモンド社)を刊行。