「My締切り」を設定し、「My締切り」までに作業が完了するように進めることで、先手で仕事を進める習慣が身につく。また督促もされないので、ギリギリでバタバタすることが減り、ミスに気づきやすくなる。自分のペースで仕事を進められることや、急なお願いに対応できることも、「My締切り」を設定するメリットだ。

「You締切り」の1日前に提出物が完成したら、1日分が貯金となり、自分の時間を確保できる。この時間で一段上の仕事にチャレンジしたり、次の仕事に早めに取りかかったりするといいだろう。

◇チェック表を作る

 定型業務でミスをしないコツは、記憶に頼らないことである。そのために、やるべきことやおさえるべきことを書き出したチェック表を活用しよう。

 チェック表のポイントは、オリジナルのものを用意することだ。ミスしやすい箇所や仕事の行程は人によって異なるため、オリジナルのものを使うと、チェックの精度が上がる。年に一度の報告業務なども、記憶に頼らず、マニュアルやマイチェック表を作っておこう。

 チェック表はよく使うものなので、ファイルの中にしまうのではなく、クリップボードに挟むといいだろう。すぐにチェックに取りかかれて、作業効率が向上するはずだ。

【必読ポイント!】
◆日々の心構え 編
◇「ミスを防ぐ」という考え方にシフトする

 誰も、完璧に仕事をこなすことはできない。この「ミスは誰でもするもの」という割り切りは、仕事をする上で必要なものだ。「ミスは誰でもするもの」と認識した上で、ミスを防ぐ方法を考えよう。

 ミスが少ない人は、セルフチェックを入念に行い、上司に見せる前の段階でケアレスミスをなくしている。簡単なミスがなければ、上司からもっと高度なアドバイスをもらえるかもしれない。