「ワクチン大規模接種」計画をめぐる4つの不安とは新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、政府は東京や大阪に大規模センターを設け、今月24日から接種を開始する予定。しかし、この計画については大きく四つの不安がある Photo:Anadolu Agency/gettyimages

新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、政府は東京や大阪に大規模センターを設け、今月24日から接種を開始する予定だ。しかし、この計画については大きく四つの不安がある。(消費者問題研究所代表 垣田達哉)

ワクチンメーカーを
変更した弊害はないか

 菅義偉首相は4月25日の記者会見で「7月末を念頭に、高齢者の皆さん希望する方全員に2回目のワクチン接種、終えるように、政府としては挙げて取り組んでいただきたい、このように思っています」と述べている。

 7月末までに終えるために、どんな対策を取るのかを具体的に示さなければ、本当に実現できるのかどうか判断のしようがない。

 その目玉対策が「自衛隊による大規模接種センター(以降・大規模センター)」である。東京、大阪などに数カ所設置し、今月24日から接種をスタートする予定だ。