英国が2020年春に新型コロナウイルスの感染拡大を受けて初めてロックダウン(都市封鎖)を実施した後、ドラマ「ダウントン・アビー」の舞台となったハイクレア城のオーナーは、観光客を締め出し、使用人に暇を出さなければならなかった。250以上ある部屋の雨戸を閉め、家具にほこりよけのカバーをかぶせた。ハイクレア城の350年の歴史でこれほど人けがなくなったことはない。カーナボン伯爵夫人レディ・フィオーナはこの城になじみ、自分でココナツウオーターを入れるようになった。「家をよく知ることができた」とレディ・フィオーナは言う。「この家を知っていると思っていたが、何か違う気がした」そのように一人でゆったり過ごす時間も終わりを迎えようとしている。英国はコロナ禍から脱却しつつあり、17日には歴史的建造物の見学が再開される予定だ。
英の城主、コロナで静けさ満喫 自ら掃除も
ロックダウンで入場料収入ゼロ、17日に見学再開へ
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