米百貨店チェーン大手のコールズとメーシーズは新型コロナウイルス感染拡大前の状態にほぼ戻りつつある。だが両社にとって不運なことに、競合他社は既にはるか先を行っている。買い物客が古びた衣服の入れ替えに乗りだし、コールズとメーシーズの2-4月期(第1四半期、5月1日まで)は前年同期比でそれぞれ70%と56%の増収となった。メーシーズは18日の電話による決算会見で、オーダーメードの服を含む正装部門が回復しつつあると述べた。前年同期は新型コロナ対策の規制で店舗の閉鎖を強いられ、業績が落ち込んだため、急回復はおおむね予想されていた。コロナ前の水準と比較すれば、より冷静な見通しが得られる。2019年2-4月期に比べると、コールズは4.2%の減収となる。メーシーズの売上高は10.5%減少している。
コロナから正常化する米経済、取り残される百貨店
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