米国では新型コロナウイルス対策の規制緩和に伴いレストランやバーに食事客が戻り、食品サプライチェーン(供給網)に新たな負担がかかっている。サプライヤーや物流業者によると、流通業者は鶏肉をはじめとする日常的な食材が不足しているのに加え、人手不足や輸送コストの高騰に直面している。昨年は全米でロックダウン(都市封鎖)が導入され、外食業界は大きな変化に見舞われたが、企業が実質的にこれを反転させようとしていることが背景にある。「ここ6週間で、誰も予想していなかったほどの速さで市場が急回復している」と国際外食産業流通協会(IFDA)のマーク・アレン最高経営責任者(CEO)は語る。「立ち上がりは多くの意味で、閉鎖と同じように困難を極めている。誰もが即座に全力で進もうとしているが、キャパシティーがないかもしれない」