ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は26日、米国防総省がアジア・太平洋地域に唯一展開する原子力空母「ロナルド・レーガン」を、中東方面に派遣する見通しだと報じた。アフガニスタンに駐留する米軍と北大西洋条約機構(NATO)連合軍の撤収を後方支援するためだ。これは重大事には見えないかもしれない。だが、軍事的使命を果たすべき米海軍の艦船が不足していることは明らかだ。この配置転換は、米国が数カ月の間、西太平洋地域で空母なしの活動を余儀なくされることを意味する。レーガンは老朽化の進む空母「ドワイト・D・アイゼンハワー」と現地で交代する。アイゼンハワーは3年間に2度の長期配備を終え、間もなく帰還の途につく必要がある。米国がアフガン駐留軍の撤退を支援する必要はあるが、撤退後も米軍の配置をめぐる難題に終わりは見えない。
【社説】アジア太平洋から消える米空母
アフガン撤退を後方支援へ
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